試し読みの必要な本(内容も含め)
★★★☆☆
2008-11-22
ゲーム「遙かなる時空の中で4」の、ゲーム内容準拠の小説の第1巻となります。
他の方もレビューされていますが、ある特定の人物との描写がメインであり、ゲーム本筋の流れは、描写不足気味の説明文で済まされている節が感じられます。また、その特定の人物の物語の補完も兼ねた内容であるようにも感じられます。
これから購入される方は、その辺りも留意の上で、購入を検討された方が良いかと個人的には思えます。
文体は好みが分かれるものと思われます。
公式サイトにて序盤の試し読みが可能ですが、基本的にその文体のままで物語が綴られるため、この文体が苦手であるという方には読むのが辛い本かもしれません。
個人的な感想を申しますと、主要人物を目立たせるという作者の目的のあまりに、脇の重要な人物が端折られており、そのせいで話の流れが多少おかしくなっているように感じられました。主人公は何を考え、行動しようとしているのか。その動機となる人物を削除してしまっているため、どうにも物語の全体像が見え難い。恋愛描写のみの物語であれば特に問題はないかもしれませんが、このゲームの持つ「目的」と「恋愛」のストーリーバランスが取れていないノベライズ作品のようにも思えました。
また、ノベライズ独自の展開を見せているにも関わらず、ゲーム中で使用された台詞がほぼそのまま用いられており、それが上手く噛み合っておらず、違和感を感じます。
(登場人物の台詞をノベライズ独自の展開に合わせたものに変更すれば違和感が無くなるのでは、とも思えます)
ただ、まだ第1巻(このノベライズは全3巻構成)という事もあり、これからどのようにノベライズ独自の物語を展開させていくのかは非常に興味深いものがあります。
期待を込めて星三つとさせて頂きます。
読みやすかった。
★★★★★
2008-11-21
遙か4最初の小説です。
全体的に読みやすかったと思います。
この小説で初めて遙か4を知った方にもゲーム内容が苦もなく理解できる。
またプレイした方はゲーム中で不足していた主人公と相手役の心情を足してあり読んでみる価値はあるかと。
ただ、主人公の相手は思い入れのあるキャラ以外はちょっと…という方は相手役を確かめてから購入を考えることをおすすめします。
キャラごとのエピソードはありますが明らかに差があります。
遙か4へのユーザーの不満が多かった為にこのような形になったのでしょうか…?(シナリオに最も不満の多かったであろうキャラがメインのようなので…)
ほぼゲームエピソード、特定キャラとの恋愛描写を重視
★★★★☆
2008-11-20
味方側のサブキャラがばっさりと端折られていますが、
(限られた紙面において、主要キャラをより活躍させるためとのこと)
各キャラのセリフ、イベントなどは、
基本的には原作ゲームに忠実な内容でした。
全3巻のシリーズ導入部である本書のほとんどは、ゲーム中のエピソードで構成、
わずかな合間に主人公(及び相手役)が少しずつ恋に向かい、
心の揺れ動く描写が入る、といった流れでしょうか。
(なお、物語冒頭部は、GAMECITY文庫オンラインで連載していた
同タイトルのケータイ小説に、若干の修正を加えたものです)
現代への郷愁・喪失感、主人公が戦に身を投じる明確な動機も描かれるなど、
全体的に、ゲームシナリオに対してユーザーから噴出した批判を、
ある程度意識して書かれているように思います。
「切ない恋愛を描く」ことが執筆の条件だったとのことなので(後書きより)、
今後は相手役キャラとの恋愛にスポットが当てられていくようです。
本作においても、
各キャラとの出会い等、基本のストーリーもなるべく簡潔にまとめてしまって、
恋の描写に力を注ごうとしている姿勢が窺えます。
購入を迷っていらっしゃる方には、
相手役キャラがご自分の好きなキャラと合致するか否かを
まずは確認されることをオススメします。
他のキャラクターのイベントが文章化されていないわけではありませんし、
今後も完全に個別ルートに入るわけではなく
他キャラとの交流も描かれては行くようですが、
その比重の差は明らかです。
特定キャラクターにのみ思い入れのある方は、
あまり楽しめない危険性があります。





