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『図解 排出量取引とCDMがわかる本』の写真

図解 排出量取引とCDMがわかる本

¥ 1,890(税込)
出版社:日本実業出版社

基本的な事項がよくわかり、大変参考になった
★★★★★
2008-10-06
 この8月に日本へ帰った時に、東京駅前の丸善の店頭に山と積まれていたので興味を持って買った本である。東南アジアや西南アジアでごみ処理場を日本の技術で施工することの可能性も考えて読もうと思った。
 結論から言うと、排出量取引とClean Development Mechanism (CDM)について、ざっとした知識ではあるが、その仕組みを知ることができたので読んでよかったと思う。排出量取引とCDMについては、言葉としては大まかなことを知ってはいたが、文章にて或いは口頭にて説明することができるくらいの更なる知識を得ることができ、自分の中でそれなりに整理することができた、というのが第一の収穫である。
 しかし、排出量取引についての炭酸ガスの換算方法、取引市場での売買や会計処理などは、仕組みが複雑過ぎて、自分自身(の場合ではあるが)ですべてを理解し咀嚼するまでにはいかなかった。
 次に、大変に興味深く読んだ記事は、日本が海外で実施している、CDMの数多くの事例と、日本の各社が保有している温暖化対策技術の紹介である。私は土木技術の会社に勤務する技術者であるが、我々が関わることのできるCDMが幾つかあり、土木技術を通して炭酸ガスの減量化に貢献することができるということに改めて認識を深くしたものである。
 一方で、排出量取引の実態は大変に複雑なものがあり、この本を読んだだけでは到底理解できるものではなかった。ほんのさわりだけを知ることができた、ということだろうか。日本の商社の人たちは早い段階からこの排出量取引に目をつけて活動しているが、私のようなものから見ると、よく勉強したものだと感心する。
 よい本ではあったが、略語や用語集がもっと詳しく記述され、それだけでも大体の意味がわかるように編集されていると尚よかったと思う。そして、それぞれの略語には、CDMならば、Clean Development Mechanism、のようなきちんとした英語の表示をするなどの配慮が欲しかった。このような事業が海外との連携なしでは達成し得ないことを思うと尚更である。