こんな家に住んでみたい!
★★★★☆
2007-05-28
森だったり、川だったり、何か自然の中にある家というのは想像するだけでも気持ちのいいもの。
それはわりと多くの人が持っている共通認識ではないでしょうか。
でも、東京ではまず無理だな。というのも同じくらい共通の認識かもしれませんね。
著者はそういったアキラメとも似た住宅へのアコガレを、環境共生住宅という考え方で
「じゃあ実際どうやってやるの?」ということを事細かに本書で説明してくれます。
「こんなやり方があったのか!」と目先を変えてくれます。
バルコニーに すだれ をかけて、そこに ツタ植物 を這わせる・・・
なんていうちょっと笑ってしまうようなことでも、大真面目にその効果を検証してくれます。
ヘチマなんかも育てているみたいです。
著者の活動は、環境に対する活動が星の数ほどある中でもかなりスマートな部類に入ると私は思います。
環境問題には関心がもてないけど、こういう家に住みたいと思う人は少なくないはず。
環境問題を解決しないとこれだけの被害が!と危機感を煽るのではなくて、
「みんなもっと気持ちよく暮らそうよぉ(想像)」とだんだんにその世界に引き込んでいくのは
やはりマーケティングをお仕事にしている人だからなのでしょうか。
本書は戸建てであれ、マンションであれ、
“家に住むもの”なら一読の価値ありです。
家づくりを始める人は必読だと思います。
★★★★★
2007-02-22
今年家を建てようとしています。いろんなメーカーを巡り、いろんな本を読みました。頭の中が中途半端な知識でいっぱいですが、完成後のマイホームでロハスな暮らしを夢見て、この本を読みました。
で、・・・まさに目からウロコでした。輻射熱や気化熱などのしくみを模式化してホントにわかりやすく説明してくれています。
今まで、いろんな工法のお勧め本を読みましたが、家だけで快適性を追求すること自体に無理があり、この工法が一番だとか、断熱材はこれがいいなど、マニアックになってしまっていた自分に気づき、恥ずかしい限りです。(勿論、断熱も気密も換気も大事ですが。)
巷に氾濫している知識は自社の販売促進になるものとしてメーカーが発信しているものが多く、この本のように自分の信じるビジョンを貫き、消費者の視点から構築した(メーカーびいきでない)解説書は余りありません。
本書は偏らず、「なるほど」とわかりやすい良書です。
家づくりを始める人はいろんな<いい家>理論に染まる前に早く本書を読んでほしいと思いました。
なるほどの連続でした。◎
★★★★★
2006-09-29
住宅業界に従事しているものですが、今まで、家の中の快適性だけを考えていました。そしてどんなに断熱性能を良くしても、夏の暑さにエアコンは絶対に必要だったのです。この本を読んで、人間が感じる体感温度の理屈や、この本の通り、暑さを遠ざけることで本当にエアコンがいらない生活ができました。甲斐さんのセミナーにも何度か出席しましたが、セミナーでも教えていない秘密がこの本には書かれています。ものすごく難しいことをものすごく簡単に書いてあるので、最後まで楽しく読むことができました。省エネや電気代が高くて困っている人には必見の一冊です。
暑さの原因の輻射熱 そのコントロールとそのコンセプト
★★★★☆
2006-09-09
熱を伝えるのは輻射熱が一番重要な役割をしている。このことは、高校の物理でも教えられているはずなのに、部屋の中の温度を下げなければ涼しくならないと思ってしまう。実際には私たちを囲っている部屋の壁の温度が下がるまでは、あまり「涼しい」と感じられない。
こんなことをふまえて、果たして涼しい家をどう造るかということが書かれている。また、今住んでいる家で上手に涼しく過ごすための秘訣も書かれている。その上で、輻射熱を押さえるためのすだれや樹木の活用法、まち作りのポイントにまで話は進められる。
そして最後の章。著者のコンセプトが示される。なるほどなあ。このような地味で、あまりお金にならない活動を行ってきたという著者の考え。共感できる部分も多い。
何となく、生活の知恵と、生きてゆくための知恵の両方が感じられる。





